狩人どもを蹴散らして

狩人は狩る。証を消す為、それだけの為。
のちに狩られるとも知らず、目先の金に涎を垂らす。

老婆は去った。この世を去った。
今度も見せかけなら良いが、冷たく二度と目覚めない。

面影を失った者は墓を掘る。
爪のある手は掘りやすい。髪を一房頂いて、最後の賭けを考えた。

血みどろ王は笑う。結局あの学問は、毒にも薬にもならぬ役立たず。
物言わぬ肉はまだ遠い。ならば娯楽と割り切ると、心の底から楽しんだ。
並べた牙は22。最後のひとつを待ち侘びる。

そして少女が辿り付く。
師を失い旅をやめ、祖母を頼ってやってきた。
静かに暮らすと世を捨てた、祖母の真意を耳にする。


という感じのダークなお話を思い浮かべつつ描きました。
あかずきんモチーフの御伽歌。

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